ミニマリストから派生した「デジタルミニマリズム」とは?

仕事術・働き方

この記事でわかること

  • デジタルミニマリズムとは何か?ミニマリストから派生した背景
  • デジタルミニマリズムで得られるメリット・効果
  • デジタルミニマリズムの実践方法・デジタルデトックスのステップ

昨今注目を集めるデジタルミニマリズムは、スマートフォンやSNSなどデジタルな習慣を見直し、本当に必要なものに集中する新しい考え方です。もともとはミニマリズム(生活に必要な最小限のものだけで暮らす思想)から派生しました。ミニマリズムとは何かについては、ミニマリズムの解説記事をご覧ください。現代では多くの人がスマホやインターネットに長時間を費やしており、ある調査では日本人の半数以上(53.6%)が1日に3時間以上スマホを利用し、20~40代の約2割は「1日5時間以上」のヘビーユーザーであることが分かっています (nippon.com)。デジタルミニマリズムはこうしたデジタル漬けの生活を見直し、時間や集中力を取り戻す方法として関心を集めています。

デジタルミニマリズムとは何か?ミニマリスト思想との関係

デジタルミニマリズムとは、SNSやスマホなどデジタルツールの使い方を見直し、自分にとって価値のある厳選されたツールだけを活用して、それ以外の無駄なものは手放すというテクノロジー利用の哲学です (ライフハッカー日本版)。ミニマリストが持ち物を減らすように、デジタルミニマリズムではデジタル環境の「断捨離」を行います。例えば使っていないアプリを削除したり、不要なメールマガジンの購読を解除したり、通知をオフにするといった形でデジタルな持ち物を整理します。

このデジタルミニマリズムという概念は、アメリカの作家カル・ニューポート氏が2019年に出版した著書『デジタル・ミニマリスト』で提唱され、世界的に広まりました。デジタルミニマリズムを実践することで、自分にとって本当に重要なことにデジタルの力を集中させられるようになります。その結果、情報に流されず主体的に時間を使えるようになるという大きな特徴があります。

デジタルミニマリズムのメリット

デジタルミニマリズムを取り入れると、デジタル機器やサービスに振り回されず、自分の時間と注意力をコントロールできるようになります。具体的には次のようなメリットがあります。

  • 時間の有効活用: 不要なSNS閲覧や動画視聴を減らすことで、1日あたりの自由時間が増えます。浮いた時間を読書や運動、家族との時間に充てられるため、生活の充実度が高まります。
  • 集中力・生産性の向上: 常時通知に気を取られる状況を避けられるため、仕事や勉強により集中できます。デジタルミニマリズムによって注意散漫を防ぎ、生産性アップにつながります。
  • ストレスの軽減・心の健康: 情報過多やSNS疲れから解放され、精神的なストレスが減ります。常に他人の動向を追いかける必要がなくなり、心にゆとりが生まれます。
  • 睡眠の質向上: 就寝前のスマホ使用を控えることで、ブルーライトや情報刺激による睡眠への妨害を減らせます。夜はデジタルデバイスから離れる習慣をつけると、より深い睡眠が得られ、翌日の疲労感軽減にもつながります。

デジタルミニマリズムの実践方法

デジタルミニマリズムを実際に生活に取り入れるには、徐々にデジタル習慣を見直していくことが大切です。以下に、初心者でも取り組みやすいステップを挙げます。

  1. デジタル資産の棚卸し: まず自分が日常で使っているデジタルツールやアプリ、SNSを洗い出します。そしてそれぞれが自分にとって本当に必要か価値があるかを見極めましょう。
  2. 不要なツールの削減: 棚卸しの結果、不要だと感じたアプリやアカウントは思い切って削除・退会します。一時的に使わないだけでなく、思い切って手放すことで効果を実感しやすくなります。
  3. デジタルデトックスの実施: 可能であればデジタルミニマリズムの一環として30日間のデジタルデトックス期間を設け、仕事や連絡に不可欠でない限りスマホや娯楽的なデジタルサービスを断ちます。これはカル・ニューポート氏も推奨するアプローチで、この徹底した「デジタル断捨離」により自分に何が本当に必要かが見えてきます。
  4. ルールの設定と維持: デトックス期間終了後、今後使うデジタルツールに関するルールを決めます。例えば「SNSは1日30分まで」「寝る1時間前以降はスマホを見ない」といったガイドラインを自分に課し、それを日々守るようにします。定期的に振り返りを行い、必要に応じてルールを調整しながらデジタルミニマリズムを継続しましょう。

デジタルミニマリズムに関するおすすめ動画

デジタルミニマリズムについてさらに詳しく知りたい方は、以下のYouTube動画も参考になります。 https://www.youtube.com/embed/_mbxgzIqQXs

便利なデジタル社会だからこそ、デジタルミニマリズムを取り入れて自分にとって本当に大切なものに集中してみませんか。デジタルに支配されない暮らしを目指し、時間と心にゆとりを取り戻しましょう。

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